駐車場から建物へのアプローチの途中に設置されている。
さまざまな色タイル、大理石、御影石、花崗岩の小片、小石などで構成されている。

分 類オプス(舗床モザイク)
作 者柳澤紀子、工藤春也
制作年1998(平成10年)
場 所リフレU(福田健康福祉会館)(宇兵衛新田)

取材をおえて

Uの字を意識したような建物に向かっていくアプローチには、いろいろな仕掛けがある。
最初に通る屋根つきのモザイク画は「の」を模したようなデザインで、その上を歩くと足音が屋根に反響して音が返ってくる。歩きながらタップダンスの雰囲気を味わえる。
その先には白い小石で縁取られた中庭があり、正方形の花崗岩を並べたラインがさまざまな区分を創り出している。岩を点在させたり、植え込みがなされていたり、通路を縁取りしたり、放射状の線は建物と庭の一体感を生み出している。
そして、建物に入る手前に、黒い大判のタイルを並べた正方形があり、中央の大きなサークル(円)がモザイク画の世界を創り出している。さまざまな色合いの大理石をバックに、大小さまざまなタイルや石によって14個の不思議な形が表されている。それらの色彩は豊かで明るく、マチエールの違いから光の反射具合で表情が変わる。円形を眺めながら、周囲をぐるっと歩いてみると形と色と光の変化が楽しめる。
人々が健康や福祉のための活動を目的に訪れる空間を、より快適にする一助となっているようだ。