磐田トンボの里ロータリークラブ寄贈
ヴィエンナーレ現代国際彫刻展(1993)優秀作品入選作
中泉交流センター玄関横、駐車場の一角に、赤い石盤と重なった三つの黒い月がある。

分 類石彫
作 者織田啓介(浜松)
制作年平成5年(1993)
場 所磐田市中泉交流センター(中泉)
詳 細縦80cm×横30cm×高さ150cm

取材をおえて

積み重なった「黒い月」が、空から赤い台地へどっしりと着地したところであろうか。彫り跡の残る側面と磨き上げられた上面の対比が面白い。また、黒いとは言うものの,まっ黒ではない石の中には宇宙が内在しているのかもしれない。フォルムは、「月」というより切り分けた「スイカ」のような形で、小さいながら存在感がある。
やや風化しかけた土台は周囲の自然になじみ、時を経るというのは劣化ではなく同化を意味していると感じた。
交流センターでの様々な活動に参加する市民を静かに見つめている。