ライオンズ寄贈
市庁舎玄関前から駐車場を二分する遊歩道の中に小さな流れがある。そのスタート部分は円形で、中央に3本の柱に支えられた石の帯がある。

分 類石彫
作 者登坂秀雄
制作年平成元年(1989)
場 所磐田市市庁舎駐車場(国府台)
詳 細高さ280cm、石、ステンレス

取材をおえて

3本の柱に支えられ、浮遊しているように見える石の帯を良く見ると、「メビウスの輪」である。足元に目をやると、小さな円の中に方位の矢印があり、言葉が刻まれている。
「風を知り、時を感じ、和を持つ」 自然の力を理解し、時の流れに逆らわず、互いに協調し合って生きていこうということか。単体でありながら無限を表すという「メビウスの輪」に込められているのは、市民の様々な思いを柔軟に受け止めて、永く磐田市が発展するようにとの願いのように感じられた。
ゆるやかにカーブする小さな流れと周囲に植えられた「シラカシ」は、市庁舎を訪れた市民がほっと一息つける空間となっている。