ステンレス製の七重の塔
高さ8.5m、台座の御影石には国分寺軒瓦のデザインが施されている。
商工会議所などの後押しもあり、磐田を象徴するものとして、天平のイメージで作られている駅舎に呼応するように造られた。
分 類 | 彫金 |
作 者 | モニュメント制作会社 |
制作年 | 平成28年(2016) |
場 所 | JR磐田駅北口広場 |
取材をおえて
駅舎の階段を降り立つと、バスターミナル越しに太陽に輝く姿が見える。
8.5mの塔は周囲の景色に溶け込みがちだが、近くで見上げると塔屋の頂を飾る九輪と水煙が青空に輝き、凛とした姿はシンプルな美しさを感じさせる。駅舎1階のケースに納められている緻密な木製の七重の塔とは対照的なデザインで、地域の人々の未来に向けての思いが込められているようだ。
ただ、銀色に輝く姿に一瞬、メカゴジラを思い起こしたのは、昭和生まれのゴジラ世代ゆえか。
夜には、LED七色の光でライトアップが行われる。
また、周囲を照らす街灯を見上げると、ライトを支える支柱には、それぞれ天平のイメージに連なるような優美な曲線が使われている。見比べてみるのも面白い。