私共は年1回「わ・アート・遠江」展と称して市内で展覧会を開催しています。展覧会開催の趣旨は以下の通りです。
「近年、世の中から親子の『わ』・友達の『わ』・地域の『わ』・会話の『わ』・平和の『わ』などなどいろんな『わ』が消えてきたみたい。」世の中が少しおかしくなってきているんじゃないの。」「もういちどいろんな『わ』について考えなければいけないんじゃないの。」・・・
そんな会話の中から、「過去の時代に、その時代の世情を意識して、いろんな作家が小説で、詩歌で、音曲で、絵画で、彫刻で・・・世の中に様々な形で意思表明をしてきたよね。今、私たちはこのままでいいの、作品を創るものとして何か意思表示をしていくのがいいんじゃない・・。」
そんな思いでこの第1回の展覧会を2017年に「ギャラリーパッション」で開催し、今回6回目を迎えました。その間に、さらに世の中から「わ」が消えていく歴史に残る大きな出来事が起こりました。
一つはコロナウィルスの世界蔓延です。驚くことにここ2年余の間に、世界で五百万人を超す人々が亡くなりました。そのため人々は感染をしないようにと、お互いに接触を避け「話・和・輪・・・」を自ら遠ざけました。今は地域の対面による会合もボランティア活動も激減し、病院や施設へお見舞いに行っても会うことができないというのが現状です。
そこへこの2月、ロシアのウクライナ侵攻という、近年考えられない世界を震撼とさせる事件が発生しました。現地状況がよくわからない中で、これまでに数万人の方々が亡くなったともいわれています。まさに「和・話・輪」を一瞬にして吹き飛ばしてしまった事件です。
私どもはピカソが「ゲルニカ」を描いたように、ダリが「予感」を描いたようにとはいきませんが、ささやかながらそれぞれが心の叫びやつぶやきを表現したいと考えています。
私どもは「わ」の復活と世界が平和になることを願っています。
団体名 | 「わ・アート・遠江」展 |
よみがな | わ・あーと・とおとうみ てん |
代表者 | 寺田 伊勢男 |
連絡先 | - |
構成員数 | 16名 |