エクステリアとして、敷地の調整池(ドライ)の中に、この街が江戸時代から明治中期まで「遠州の小江戸」と呼ばれて栄えた掛塚湊の繁栄の姿を、帆船の形として二色の花崗岩を組み合わせたモニュメント。
船の甲板は、バス1台分の人数の座れるベンチとなっている。
(この調整池は、ホールの前庭の一部を構成し、竜の噴水や竜口の懸樋を中心とした流水のエントランスホールへのアプローチとなっている。)

分 類石造物
作 者仲山進作
制作年昭和62年~平成元年(1987~89)
場 所磐田市竜洋公民館(なぎの木会館)(豊岡)

取材をおえて

2色の花崗岩で造られている帆がアクセントとなり、存在感を示している。前庭は2色のタイル(白と薄エンジ)が敷き詰められており、石船を中心に波紋が広がっているように見える。そのせいか、石船の舳先に立つと風をきって大海原を突き進んでいくような気がする。掛塚湊のにぎわいまで聞こえてきそうである。