月の表面の静かな海をモチーフに、2色の花崗岩で造られた噴水。
分 類 | 石彫 |
作 者 | 美術計画 仲山進作 |
制作年 | 平成9年(1997) |
場 所 | 磐田市香りの博物館(立野) |
取材をおえて
門扉の頂きにある太陽と呼応するように、月をイメージして造られた噴水からは、尽きることなく水が湧き出ている。静かというには水音がにぎやかな気がするが、それは脈々と続く泉の持つ生命力の強さと取るべきか。中央の窪みには、何を祈ってか、訪れた人々が投げ込んだコインが、時と共に朽ちてきている。開館からの18年の歳月を語っているとも言える。
道路を挟んで反対側には、環境省より2001年「全国かおりの風景100選」に認定されたという公園がある。木々に囲まれた芝生の広場やハーブ園も整備されており、地域の人々の憩いの場所となっている。