赤い円柱が4本建ち、その上に軒桁(のきげた)や尾垂木(おたるき)を支える肘木(ひじき)や斗(ます)と呼ばれる建築材が乗っている。
遠江国分寺の伽藍を表したもので、「赤」は水銀朱や丹が塗られ、魔よけの意味が込められていた。
古代の建築物は極力釘の使用を避け、木を加工して組み物とすることで、建物を維持してきた。
現在、これらの組み物は、寺社建築に見ることができる。
このモニュメントは、市制50周年を記念して作られ、テーマは「環境共育都市の理念」で、4本の柱は、①豊かな心を育むまち ②快適環境都市 ③躍動するまち ④産業元気都市を表現している。

分 類彫金
作 者不詳
制作年平成12年(2000)
場 所磐田駅南口ロータリー(中泉)
詳 細4基の鋼管柱の上にステンレス製品の斗栱

取材をおえて

駅舎は、国分寺の建物がイメージして建てられている。
天に向かって伸びる柱は、あたかも伸びゆく磐田を象徴しているかのようだ。