松に囲まれた広場中央、五段の正方形石壇の上に三角錐の石とステンレスの弓矢が構成され、三角面には、「風」と「光」と「波」のレリーフが飾られている。周囲には石タイルが円形に敷き詰められ、石造りの腰かけが12個配されている。
すぐ近くに、バルセロナオリンピックの女子柔道で溝口紀子さんが銀メダルを取った記念の植樹がある。

分 類彫金
作 者不明
制作年平成3年(1991)
場 所磐田市福田公園(中島)
詳 細高さ10m 61.78㎥

取材をおえて

松林の向こうから、寄せては返す遠州灘の波音が届き、木々からは小鳥のさえずりが聞こえる。太陽の光を受けて輝く力強い矢は天に向かって放たれようとしている。それは未知なるものへの挑戦か、より高みを目指すものの指標か。三本のステンレス製の弓は、大きさが変化し、緊張感が張り詰める。完全な人工物であるのに、周囲の松や芝生の小山と不思議となじんでいる。そして、「風」と「光」と「波」を描いたレリーフは、より地域の自然環境との融合を感じさせる。
南側、西側には、隣接する福田中学校の生徒たちが使うであろうグランドやコートがある。放課後になると、子どもたちの元気な声が、この静けさを打ち破るに違いない。
小山を超えて小道を西に向かうと、フェンス越しに中学校のグラウンドが見える。校舎との間に小さく見えるのは「ウォーターボーイズ2」にも登場した『啐啄(そったく)』(平野旭作)の像である。