なぎの木会館が建設されるにあたり、竜洋町のシンボルとして製作された。
竜洋町の自然(天竜川と遠州灘)を中心とした豊かな水景をモチーフとして、大気の循環を水の賛歌として表現している。
ロビー2階壁のプレートに、作者の思いが記されている。

分 類ステンドグラス
作 者仲山進作、土屋忠男
制作年昭和62年~平成元年(1987~1989)
場 所磐田市竜洋公民館(なぎの木会館)ホール壁面(豊岡)
詳 細縦533㎝×横1,514㎝(縦99㎝×横106㎝の窓60枚で構成)

取材をおえて

前庭から見上げると、なぎの木会館壁面上部にがっしりとしたステンドグラスの枠が見える。ホールに入ると、まずその大きさ、そして外からは見えなかった豊かな色彩の美しさに圧倒される。
たゆとう天竜、荒々しい遠州灘、波頭の一つ一つが力強く、自然のエネルギー、息吹が感じられる。画面狭しと流れる曲線、泡立つ波の躍動感は見る者に力を与えてくれるようだ。
朝の光を通したステンドグラス、そして、夜、外から眺められる室内灯を透した色彩の輝く美しさも一見の価値がある。

なお、ホールには、近在作家の絵画作品も何点か飾られており、ともに鑑賞するのも楽しい。