モザイクタイルで造られた日時計が、紫陽花、梔子(くちなし)、金木犀(きんもくせい)などに囲まれ、レンガで仕切られた区画に設置されている。
中央に指針があり、太陽の動きで時間がわかるように、文字盤に放射状のラインが描かれ、その先に数字がある。

分 類モザイク
作 者不明
制作年不明
場 所森下ポケットパーク(藤と香りの道)(森下)

取材をおえて

文字盤と指針には、モザイクで藤の花が施されている。藤棚など周囲の木々と共に「藤と香りの道」を意識して描かれているようだ。
豊田南小学校西門から西へ向かっていく道沿いにあり、登下校時に子どもたちがのぞき込んだり、ウォーキング途中で一休みされる市民が眺めるのか。季節によっては藤や梔子、金木犀の香りに包まれ、心地よいひとときが生まれるのだろう。
日時計は、人類が最初に作った時計で、歴史は古く、5000~6000年位前にエジプトで使われていた。太陽の動きによって変化する影を利用するもので、構造は単純である。かつて、理科の時間に小学校の屋上で、手作りの日時計を使い、時と共に変化していく影の長さを測った記憶がよみがえった。